はじめに
全3回中の今回、Part2では以下のことを記載します。
最終的にやりたかった通りにはなっていないのですが、できた範囲で備忘として残しています。
Part1では以下のことを実施しました。
Azure仮想マシンでNested Hypver-Vを構築してみる!Part1 - みち草
- Hyper-Vの有効化
- NATスイッチの作成
- NATネットワークの作成
- Windows Server2016評価版ダウンロード
今回はこの続きを作成していきます。 が、前回ちょっと勘違いと作業漏れがあったため、その修正が入ります。
Part1から続けて実施する場合は修正部分を飛ばしてください。。。
※Part1は訂正済み
続きは以下
Azure仮想マシンでNested Hypver-Vを構築してみる!Part3 - みち草
目次
ゲストマシンの作成
構成したAzure上のHyper-Vホスト上に、ゲスト仮想マシンを作成します。
ゲストマシンのディスクなどは、ホストマシンに追加したディスクでEドライブを構成し、そこに保存しています。
Part1で作成した内部スイッチを選択する以外は、少し名前を変えているくらいです。
↓ここで、内部スイッチに接続するようにしましょう。
ブートメディアとして、ダウンロードした評価版のisoを使います。
仮想マシンが作成されたので、起動してコンソール接続しましょう。OSセットアップ画面が立ち上がります。
この後は通常のOSインストールと同様のため、省略します。Standard Evaluation(デスクトップエクスペリエンス)をディスク0にインストールしています。
Administraotrアカウントのパスワード設定をして、ついに起動!
この状態ではIPアドレスが割り当てられていないため、前回作成したNATネットワーク内のIPアドレスを手動で割り当てます。 今回は手動ですが、ホストマシン上でDHCPサーバを構成することも可能です。
さて設定しようというところで、内部の仮想ネットワークとゲートウェイのIPアドレスレンジが合っていないことに気付きました。。。
これは気になるので修正することに。。。
しかもいろいろ見直していたところ、内部のNATネットワークを作成していなかったことに気付く。。。
NATゲートウェイの修正&NATネットワーク作成
これまでの手順を正しく実施している場合には、私はこんな失敗をしました、というくらいに見てもらえれば。。。
前回実施の中で、NATゲートウェイのIPアドレスはホストマシンが乗るAzure仮想ネットワークのゲートウェイだと勘違いしていた&NATネットワークの作成を忘れてました。
ホストマシン上で以下を行います。
- NATゲートウェイのIPアドレスを、内部仮想ネットワークと同じIPアドレスレンジにする。
- NATネットワーク作成
NATゲートウェイは再作成するのが早そうです。
Getコマンドを用いて以前作成したNATゲートウェイを特定します。
Get-NetIPAddress -IPAddress <NATゲートウェイのIPアドレス>
実行結果
Removeコマンドで消します。 その後再びGetコマンドで削除確認。
Remove-NetIPAddress -IPAddress <NATゲートウェイのIPアドレス>
実行結果
Get-NetAdapterコマンドで内部NATスイッチのifIndexを確認し、NewコマンドでNATゲートウェイを再作成します。
削除したので、Getでエラーが出るのは正しい動作です。
※コマンドはPart1参照
これで修正できたはず。NATネットワーク作成は、前回のコマンドを実行するだけなので前回を参照。
ゲストマシンのネットワーク設定
気を取り直して、再度ゲストマシンのネットワーク設定を実施。
各値、以下のように設定すればOKです。
- IPアドレス:NATネットワーク内の任意のIPアドレス
- サブネットマスク:NATネットワークのマスク長
- デフォルトゲートウェイ:NATゲートウェイのIPアドレス ・DNSサーバ:今回はDNSサーバがないので、Azure内部のDNSサーバ指定(168.63.129.16)
設定直後は繋がりませんでしたが、ゲストマシンを再起動したらインターネット接続が可能になりました。
また、Nested Hyper-V上のゲストマシンから、Azure仮想ネットワーク上の別のマシンへpingが通ります。
しかし、逆向きには通りません。
理由としては、Azure仮想ネットワーク上のマシンからは、"192.168.0.0/24"のネットワークへ通信する場合のネクストホップを認識できていないからです。
それに関してもうひと手間必要なのですが、Part3に続きます。 次でラストのはず...!