はじめに
Azure サービスのリタイア情報ダッシュボードがプレビューで登場し、とても便利だから知ってほしい、という技術的にどうこうよりは紹介記事です。
目次
どこから見るのか
Azure ポータルの上部検索から "Advisor" を検索して開きます。
ここの "Workbook" を選択します。
この右側の "サービスの廃止" ワークブックがそれです。
何が見られるのか
各種 Azure サービスや機能のリタイア日、そのサービスを使用しているかどうか、どんなアクションをすべきか、がまとめられています。
Azure サービスや機能のリタイアは Azure Update ページにてアナウンスされていますが、日々たくさんの更新情報が流れているため見落としてしまう、後から探しづらい、と感じる方もいると思いますが、それらが 1 つのページにまとめて表示されており、一括で確認できるため非常に便利だと思います。
また、その機能を使用しているかどうかもわかるので、自分たちの環境に影響があるのかないのか、対処が必要なのかどうかが一目でわかります。
注意点として、サービスとしてのリタイアは表示されますが、サービスの中の一部機能のリタイア、という場合には表示されないようです。 すべてを確認したわけではありませんが、"Azure の更新情報" ページにアナウンスされているリタイアのうち、機能のリタイアはこのブックでは出ていないように見受けられます。 (3 つある SKU のうち 1 つがリタイア、とか)
Services with affected resources ビュー
デフォルトではこのビューで開きます。
このビューでは、自分たちの環境にリタイア予定のサービスや機能が存在している場合、それを列挙してくれます。
スクショでは、Application Insights のクラシック版がリタイア対象です。
ここに表示されるサービスがあるということは、影響を受けないように何かしらの対応が必要、ということになります。
少し右にスクロールすると、対象のリソース数、リタイアのアナウンスへのリンクが表示されているため、そこからアナウンスにアクセスし、必要なアクションが記載されたページへと遷移することができます。
All services ビュー
このビューでは、自分たちの環境に対象のサービスや機能があるかどうかによらず、今後リタイアするサービス、機能を一覧で表示してくれます。
リタイアまで 6 ヶ月以内だと、日付の横に赤い線がつくように見えます。
こちらも右にスクロールすることで、そのサービスを利用している個数やアナウンスへのリンクが表示されています。
こちらはリタイアがアナウンスされていればかなり先のものも表示されるようで、2026 年の AppGW v1 のリタイアまで表示されています。
更新はされるのか
今後、別のサービス、機能のリタイアがアナウンスされたら更新されるのか?というのが気になるところですが、ブックの上部には以下のように記載されています。
While we continue to add more services to this workbook, you can view the lifecycle status of all Azure products and services by visiting Azure updates.
プレビューですし正確なことはわかりませんが、"we continue to add more services to this workbook" とあるので、追加されていくと思われます。
終わりに
ということで簡単にですが、Azure サービスの廃止ワークブックについて紹介でした。
本文中でも書いていますが、今後のリタイア対象サービス、機能のリストはとても便利だと思います。
これを使って、使用しているサービスのリタイア情報をキャッチし、影響がでる前に移行、変更を行いましょう。
細かいところまで確認できていませんが、これが抜けているとか、これがあったらもっといい、というものがあれば、ブック上部にあるリンクからフィードバックを上げられます。